MakerFaireTokyo2017に『だおん』を出展してきました!
MakerFaireTokyoとは
日本のMake系イベント最大のお祭り。それがMakerFaireTokyo2017です!
このお祭りにペパボMake部の活動の一貫として「だおん」というおしゃべりぬいぐるみを作って展示してきました。
「だおん」は社内のかわいいものが好きなメンバーであれこれ案だしして作った至高のきゃわわ(スピーカー型音声アシスタント端末)です!
経緯
思えば数々のMaker達との出会いの中で自分の価値観が色々変化していったので、一度簡単にトピックだけ掻い摘んで振り返ってみることにしました。
2016年 ~春~
- 社内でMakeに興味があるメンバーが集まり、TechShopTokyo の見学に行ってきました。
- 秋葉原に行って初めてラズパイを買ってその日はしゃいでくだらないものを作りました。
- このブログのおかげで2016年の社内開発合宿のお誘いをいただいたのでとっても大事なブログだったなぁ..。
- おうちハック勉強会に参加
- ギークな強者達がゴロゴロいらっしゃってとても刺激を受けました!
yutokyokutyo.hatenablog.com yutokyokutyo.hatenablog.com
2016年 ~夏~
- MakerFaireTokyo2016で初めてMake系のイベントに参加しました。
- Maker達が作る世界観に圧倒と感動を覚え「いつか自分もこんな風に出展したい..」と思ったことを覚えています。
- 自分が作ったものを楽しそうに説明されるとこっちも作りたいと思うMakerの思想に触れたのもココ!
- 社内の開発合宿(お産合宿)
- ものづくりってやっぱり楽しいなぁと思い出させてくれた大事なイベントでした..😂
2016 ~秋~
- 社内の先輩エンジニアがアジアのシリコンバレーと呼ばれる
深圳
に行き、MakerfaireShenzen2016に参加するとのことだったので「貴重な機会を逃したくない」と思い、勢いでのっていき
をしました。- 先輩が書いた旅行記ブログはこちらです↓
2016 ~冬~
- 会社の開発合宿で作った「migaco」という歯ブラシスタンド型IoTデバイスをOgakiMiniMakerFaireに出展しました。
- 初めての出展!岐阜も初めてでした。
- 途中体調を崩す場面もありましたが、出展する側の楽しさを感じたのはもちろん、フィードバックを受けてプロダクトを洗練させていくためにもまずはプロタイプを作って色んな人の目に触れることの大事さを知りました。
- GUGEN2016コンテストに「migaco」で応募しました。
- 一度形にすると派生して色んなことにチャレンジしやすくなるんですね。
2017 ~春~
- 現在僕が参加している東工大のエンジニアリングデザインプロジェクトのコンペティションに企業枠で参加しブース出展してきました。
- このときの経験によって今の自分がある..と考えると感慨深いものがあります。
- この流れでMakerFaireBayAreaに行く気満々でしたが有給が足りなかったことと自分を見つめ直す時期に突入していたこともあり断念。来年は行くと誓いました🔥
2017年 ~夏~
- MakerFairetokyo2017に「だおん」を作って出展
だおんを作った
- ペパボ社員4人で作りました!
- 構成は PO1, デザイナー1, エンジニア2 です。これは構成なだけで、実際は職種に縛られず各々が得意なことを活かしてモリモリ作業に打ち込んでいました。
- チーム名は「きゃわわ研究所」です。
- きゃわわとは、だおんの種族名のようなものでピカチュウで言うところのポケモンに分類されるものです。
- 今後はだおん以外のきゃわわを作っていく気持ちがあります٩(๑òωó๑)۶
雑すぎる紹介ムービー
※ 文言くらい直せよ感
だおんを支える技術
構成
- 頭脳はAlexa
- 臓器がRasberryPi3
- 耳はマイク
- 口はスピーカー
仕組み
- 人間が、だおんに「だおん」と話しかける
- だおん内部のRasberryPiで稼働しているAVS(Alexa Voice Service)が自然言語を解釈して聞き耳を立てる
- 人間がだおんに聞きたいことを話す(現状英語のみ対応)
- AVSが解釈した言語をネットを介しクラウド上にあるAlexaに問い合わせる
- Alexa内部のASK(Alexa Skills Kit)がその言語を受け取り、その言語に応じてAWS Lambda上に書かかれたロジックの処理結果をだおんに返す
- だおんはAlexaから帰ってきた結果をスピーカーを介してしゃべる
- 人間は、幸せになる
レスポンスの日本語対応
- おみくじ
- 天気
- 温度
Alexaを利用した音声アシスタント
だおんからのお願い🙏
だおんに「だおん!」と言うとだおんが反応してくれるのですが(Hey Siriのような感じ)、現状「だおん!」という呼びかけボイスデータのサンプルが少ないことでだおんがあまり反応してくれないという課題があります。 解決するためには「だおん!」というボイスデータをたくさんいただくことなのですが、なんと以下のリンクを辿ると「だおん!」のボイスデータを登録することができます。 もしよろしければでいいのですが、是非だおんにボイスデータをわけてあげてください😊
当日
- インターネットが全く繋がらなかったため大苦戦しました。
- OgakiMiniMakerFaireのときはWiMAXなら使えたので油断していました。多少遅くなるであろうと思っていましたが実際はテザリングでも全然繋がらなかったので、当日はプロダクトの改修作業に専念することになりました。
- インターネットが必要な展示は、ユーザーに対して振る舞いは変えずにデモができるようにする、もしくはWifiを直接拾えるようにモバイルWi-Fiルーターから自身のプロダクトに有線のLANケーブルを直接繋ぐといった工夫が必要だと知りました。
- 想像以上に雑音の音量が大きかったので、だおんの声が聞き取れない問題も発生しました。結局だおんの中に入れようとしていたスピーカーを頭の上に乗せることになってしまい、チャイナっぽい感じのだおんになってしまいました。中にはスピーカーがマシンの中枢だと勘違いするお客さんもいたりしたので改良の余地ありでした。
- お客さんの注意を引くためにはスピーカーもアンプを繋いで出力音量を上げる工夫をしたりする必要性を感じました。
- 次回展示する機会があれば活かしていきます。
- 「かわいい!」「好き!」と言ってもらえたのが本当に嬉しかったです!お子さんにも大反響で特にこちらのTwitterが嬉しすぎて泣きました…><
今日のメイカーフェアーから帰ってきてお母さん見てみてーと娘(小2)が持ってきた絵がこちら。だおんのお姉さんに送って欲しいとの事なので送りますねー @achamixx pic.twitter.com/dTHS0HKLuq
— にょもこ (@nyomo) 2017年8月5日
こんな素敵な体験ができのは、ペパボMake部の皆さんきゃわわ研究所の皆さん、サポートしていただいた全ての方々のおかげです。 本当に感謝してます!ありがとうございました!
今後
- Alexaは現状日本語対応していないので(2017年7月には対応するとの噂があったが..)、日本語対応済のGoogle Assistant SDKを使って実装し直そうかなと思っています。
- 実際に会話しているように見せるためにサーボモータを使ってだおんの耳を動かしたいと思ってます。
- ペパボの開発合宿ではだおんを更にブラッシュアップさせる予定なので、楽しくだおんと共に成長していけたらなぁと思っています😊
- 去年の開発合宿は、ものづくりってやっぱり楽しいなぁと思い出させてくれた大事なイベントだったので今年も特別な日になるように尽力します!
NOTHING IS A MISTAKE! THERE’S NO WIN AND NO FAIL! THERE’S ONLY MAKE!